看護師の悩み。

今日は。
看護師なみです。

看護師になり、私にとって一番大変な時期・看護師を辞めたいと思った時期は1年目でした。

国試が合格し、社会に復帰出来る!と楽しみでしたが、
研修→配属→現場の仕事をしていく内に、何度も辞めたいと思いました。

私の学生時代の友人(元社会人組)も辞めたいと皆言っていたのを覚えています。
結婚して、育児に入る人、看護職を辞める人、転職する人。様々でした。

私は、ある大きな病院の付属の専門学校に通っていましたが、
高校卒業後、看護学校に直接入った子の方が離職率は少ないように思います。

社会人は、以前会社で働いていた為、医療業界と以前の会社との比較をする傾向にあります。
私自身も同様でした。

医療業界は、非効率なシステムであったり、考え方が独特です。
その為、一般企業と比較すると理解出来ない事も沢山ありました。

一方、新卒の学生は働いた事が無い為、真っ白いキャンバスの上に情報や社会的常識が加わっていきます。
つまり、比較対象がないので、医療業界の常識も受け入れることが出来るのだと思います。

私は、看護師に就いてから、一番始めに思ったことは、医療不信でした。
ICUに配属され、ある患者さんの血圧やHR、SpO2が落ちていきました。
私が看護師になってから、始めて目の前で亡くなる瞬間でした。

担当看護師ではなかったのですが、人間が亡くなる瞬間を目の前にして、動揺していました。
しかし、担当看護師はナースステーションで同僚と話をしたり、談笑していたのです。

患者さんは、最後の看取りでご家族が会いにきており、一生懸命声がけを行っていました。
その後、その患者さんはお亡くなりになったのです。

人の命が燃え尽きる時、医療業界の人は何も思わないのか。
側について、ご家族の様子を観察したり、何かサポートすることはないのか。
疑問だらけの時間でした。

私はその瞬間を目撃してから、医療不信に陥ったのです。

自分や家族が同じような状況にあった場合、同じ対応を取られるのか、
病院や患者さんの状況によって、対応が異なるかもしれませんが、あのような状況に合いたくないと思いました。

一度、不信感を持った業界で自分がこの業界にいて良いのか迷いが生じてきたのです。
どこの病院も同じ対応であれば、看護師を辞めて他の職業に転職しようか、、
以前の秘書に戻ろうか、毎日毎日葛藤でした。

しかし、3年間通い、取得した資格を無駄にしたくないという思いもありました。

同じ医療業界の友人に相談しても、解決には至りませんでした。
病院には行きたくない、働きたくない、辞めたいけど看護師職を頑張りたい気持ちもあり、常に感情が揺れ動いている状態でした。

ICUでは穿刺も多く、患者さんの状態によっては何度も穿刺され血管が老朽化しており点滴が入らないこともあります。
「痛い」などの言葉も発せない患者さんに、何度も針を刺すことにストレスを強く感じていたのです。
コミュニケーションが取れる患者さんもいらっしゃいましたが、毎日の点滴で嫌がる方もいます。
どのように声をかけて、治療に取り組んで頂けるか、毎日の課題でした。

また、寝たきりの患者さんでは、身体が拘縮して寝返りも出来ない患者さんがおり、
看護師やヘルパーさんが体位変換をしなければ、褥瘡(床ずれ)が出来てしまう状態でした。
身体は動かないのですが、意識ははっきりしており、声がけをすると頷いてくれました。
病院での闘病生活なので、仕方のないことですが、看護師として看ていることも辛かったのです。

そして、次にぶつかった、医療の壁。
ICUで常にモニター管理されている患者さんが、SpO2が下がりとても苦しんでいました。
何度も何度も、ベッドから起き上がり「苦しい」「苦しい」と私に訴えるのです。
モニター上は、97-98%。体内酸素量は十分にあり、問題ないレベルです。

人間は、不安や苦しみ、ストレスがかかると、呼吸が浅くなり苦しくなったり、精神的に苦しみを感じます。
こちらの患者さんも精神的ストレスで苦しくなっていたのだと思います。

私が出来ることは、声がけや背中をさすり、安心して頂く事。出来ることはそれだけでした。
その後、患者さんは血圧やHRも徐々に落ちていき、亡くなりました。

そして、他の患者さんに関してですが、
私に苦しいから抑制隊を外して欲しいというお願いを何度もされました。

初めは、説明や声がけを行い、なんとか納得して頂いたのですが、
何度も何度も同じことを言われる内に、ストレスに感じることもあり、
業務にも追われていたので、問いかけに対して無視することも増えていきました。

苦しくないでしょう。
元気で活気もあるし、歩行されて転倒した方がリスクが高い。などと思っていました。

そして、その翌日、夜勤看護師の申し送りで、
その患者さんが亡くなったことを知らされました。

患者さんが亡くなった後、いつも思う事があります。
私の看護に落ち度は無かったのか。
あの時、もっと出来ていることがあったのではないか。
私の薬剤やモニターの管理に何か問題は無かったのか。
自分に責任があるのではないか。
しっかり自分の看護が出来ていれば、あの患者さんはまだ生きていたのではないか。

いつも、自己嫌悪に陥り、悩み、葛藤する日が続きました。

このように、看護師1年目は、重篤なケースを看る事が多かったので、精神的に辛い日々が続いたのです。
精神的にも限界を感じ、人の死が怖くなりました。

そこで、転職サイトの方に相談も行い、
私は、重篤な患者さんを看ることは向いていないと気付きました。

現在は、病棟ではなく在宅で過ごす患者さんを看ています。
急変患者、救急対応はありますが、死に直面することもほぼなくなり、環境を変えることで、
今では楽しく看護をすることが出来ています。

しかし、IUCで学んだ知識と技術は今も役に立っており、
重篤な患者さんを看ていた経験が、救急対応にも生かされています。